経営の視点-044
◇ホントに八方塞なのか◇
昨今、景気は低迷し先行きの見通しもハッキリしない。こういう時は原理原則に立ち返ることが必要である。道に迷った時慌てず騒がず現状を振り返り、モノの本質を見直すことが必要なのである。三省の教えを引き合いに出すまでもない。来し方とこれからの行く末を冷静に見つめなければならない。此れは別に難しいことではない。ものごとを感情でではなく科学的に分析してみれば自ずと見えて来るものはある。
経営というのはそもそも人の役に立つことをすることが根源なのである。昨今の経営環境では日常茶飯事のように次々と問題が起こる。原油の高騰などはその典型である。それに今年は例年になく暑い夏である。食料の高騰もある。考えるだけでも厭になって来るのはまあ人情としては分かる。
しかし考えても見よ、そういうような人を不快にさせる問題があるからこそ経営は成り立つのである。何も問題が無く欲望の赴くままに皆が快適に暮らしていけるようになればもう其処にビジネスのチャンスは無い。
時代の変化、これは数々の経営上の障害として出現するのであるが、を真っ向から捉えこれこそ商売のネタなのだと受け入れる度量がないとこれからの経営は叶わない。顔を上げ、顎を引き、前を見詰めることが不可欠である。
例えば、エアコンの設置を炎天下の中で作業することを暑くてやってられないよ、などとぼやく電気屋の社員がいたが此れなどは未熟者としか言いようがない。暑くて叶わないからこそ人はエアコンを設置しようとするのだということをつい忘れてしまっている。暑ければ暑いほど商売が繁盛するのだと喜ぶようにならなければいけない。
暑い夏は米の豊作を齎してくれることも忘れてはならない。米の豊作は食糧危機を回避する決め手になるかもしれない。
問題は多ければ多いほど商売は繁盛するのである。このことを経営者は一時も忘れるべきではない。

Recent Comments