経営の視点-075
◇自立、自己責任こそ◇
株価は最近妖しい動きに終始している。それだけ経済の先行きが見え難いということである。唯でさえ金融危機以来厳しい局面にあるというのに政治が今一つ定まらないというのは困ったものである。政権交代は良いのだが初めてすること尽くめと云うのも見ていて骨が折れる。
兎も角株式市場がもそっと景況感に溢れるような状況が来ないものかと期待している。そうなるには企業収益が回復しなければならない。そうなるように政治が施策を打って呉れれば良いのだが今のところその気配はない。だから雇用不安を抱えたまま社会政策だけに頼った経済が続くことになる。
株式市場が回復するには金融株が上向かないと先ず無理と見ている。ところがこれから予想される財政負担による借金体質が始まる。金融政策にはひと汗も二汗もかかないと正常な経済には戻れない。結局正常化は無理だろうと見ているがそのことに気付くことさえ時間を要する。
日本の国はこのままでは世界に置いて行かれる。企業経営者はそのことを前提に先のことを考えておかなければならない。増税か国債発行過多に拠る金利上昇か。歳入よりも国債発行の方が多くなるというのは尋常ではない。何れにしても企業経営には由々しきことである。
さてもう一つ企業経営上参考にすべきは日本航空の再建である。一言でいえば潰すのが良いに決まっているが政治的にはそうも行かないらしい。企業経営の原則は効率の悪い、即ち赤字の企業は市場から去るべきであるということである。それがあるからこそ競争は成り立つ。非効率が無くなるからこそ進歩がある。潰れるところあれば生まれるところあるからこそ時代に変化に経済全体が対応出来るのである。
競争相手は国内の企業ばかりではない。世界の中の戦いである。日本国内の事情に感けていると容赦の無い攻撃が来る。今の経済は日本国内の事情ではなく世界の標準は何かを尺度にして判断しないと間違いなく敗者になるのである。特に日本は少子、高齢化下の老大国になっているのだ。無駄を排除しなければならないのはもちろんだがこと経済では平等よりも公平を重視しなければならないということが重要なのである。



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