経営の視点-078
◇成長無くして福祉無し◇
今日の株価の動きは何かおかしい、と思うのは原因が皆目分からないからである。何れにしてもバブル意外は一本調子に上昇することはない。概ね投資家の心理は臆病なのである。昨今の経営環境を見ればどの経営者も強気にはなれないのは当然である。
今の世の中経営姿勢をどんな風に取ったら良いのか。不況下で前向きに行こうと思えば一発ホームランと行きたい気持ちはあっても決してそれはいけない。単打を切れ目なく打つことを考えるべきである。
これから日本シリーズが始まる。プロの勝負には経営に似せたことが数多見られる。守りを固め小刻みに点を重ねるやり方もあれば少々の守りは犠牲にしてもそれ以上に華やかに打ち捲り点を取れば良いという方法もある。それはチームのカラーであるが回を重ねた末のトータルで見ると地道にやった方が華やかさはなくとも勝負には勝っているということが多い。
経営では連戦連勝は為し難い。五番勝負で三勝二敗ならばどこに出しても恥ずかしくない成績と言える。スポーツの世界よりも経営は易しいかもしれない。つまり勝ち越さなくとも赤字にならなければ良いという理屈もあるからである。世の中の中小企業のうち黒字は三割にも満たない。黒字と云うだけで立派な経営である。
それには別に難しい方法を必要とすることでもない。要は何事もなく平穏に過ごせば良いだけのことである。ただしこの何事も無く、という奴が手強くもある。何事も無く過ごすことは何事も無いように常に手を打っていなければいけないということを意味する。それには日常のごくありふれた危険の芽を小まめに摘み取ることをしなければならないのである。
しかし困ったことに現代人は此処で言う小まめということを厭う人ばかりであるということである。面倒臭がらずに粛々と進めることに、便利さを追いかけることに慣れた現代人は頗る苦手としている。
それだけする人が少ないということは取りも直さずこれをしっかり実行すれば差をつけられるということに他ならない。意外と現代の経営は容易いところもあるということである。



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