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May 11, 2008 - May 17, 2008

May 16, 2008

年金生活の株三昧-085

◆景気指標の中身◆

 気迷い相場の様相である。今週は上げ一辺倒であったからここら辺りで一服するのが順当ではある。一気に上がるほど相場は強くなっていない。まだまだ心配のタネがゴロゴロしているのを横目で見ながらの展開であることを忘れるべきではない。いま暫くは14,000円を固めてくれればそれで良い。第一四半期がスタートしてもう半分を経過したのだが各社の見通しで言う上半期の大幅減益はもうハズレに掛かっている。円高もそれ程ではない。結局は保守的に過ぎたということになる可能性が高い。見通しは良い方に外れるというわけだ。原材料の値上がりも売価の上げで大分吸収出来そうな案配であるし、こういうことを勘案すればこれ以上の株価の下げはないと見るべきである。まあ取り敢えず心配のタネは一つ消えた勘定になる。

 景気指標によれば実質GDPが3.3%の伸びであるという。中身が面白い。輸出主導で国内消費が僅かだという。しかも輸出の中心は中東、ロシアの伸びに依存したというのである。では何故中東、ロシアか。言わずと知れたこと、原油で儲けているのである。世界経済は面白い。原油高でヒイヒイ言っている国内の需要家を尻目に稼ぎ捲くっている資源生産国への輸出が日本経済を支えているとも言えるのである。何が如何巡りめぐって恩恵に与るか予期出来ないのである。そういう国際化経済の下で日本経済も成り立っていると言う訳で、こういうことを良く頭に入れて投資しなければならないのである。

 同時に矢張りと云うべきか、日本経済の中で元気があるのは輸出型企業という構造である。国内は少子高齢化で福祉にカネが掛かるばかりで生産性は落ち、マーケットとしての消費も先行き細りの有り様である。たんす預金も一向に投資に廻らないままである。自動車も乗るヒトは減少する。今更道路特定財源もない。それなのに政治の世界は何をしているのかサッパリ分からない。統治能力に欠けたままである。サラリーマン化した二世政治家では無理なのかもしれない。オッと、サラリーマンでも近頃はもう少しマシになって来ている。

 国内景気が捗々しくないと結局は外人投資家にも見放されてしまう。此のところ少し盛り返しつつある外人買いもヒョンなことで愛想尽かしを食わないように心せねばならない。

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May 15, 2008

年金生活の株三昧-084

◆良い材料だけに反応◆

 今日の株価の動きからは少し地合いが変わって来たかなと思わせる。がしかし未だ問題が解決された訳ではない。ニューヨークの上げと為替に依存しているだけである。救いは下げに対して市場が打たれ強くなっているということである。少々の悪材料はもう織り込んでいて寧ろ上げに対して少しでも早く手を付けようと狙っているのである。地合いは投資家心理を反映しているのであるから下げの後の上げを待つ状態になって来たという解釈で間違いあるまい。何しろ金融市場は金余り状態である。何処へ投資しようかと鵜の目鷹の目で狙っているわけだから何時も効率の良くなった物件に流れるのである。株か資源か穀物か土地か・・水が高きから低きに流れるように、である。

 14,500円絡みになれば何とか損が消えそうだ。ヤレヤレというのはこういうことを云うのであろう。それでも此処暫くは米国経済、原油、円高の三点セットにはイライラさせられる状態が続くと見ておかねばならない。

 もうひとつ中国の行方である。これは今回の地震騒動で中国政府の真価が問われるわけだが今のところはどうもしっくり来ない。こんな状態ではオリンピックどころでは無さそうだがああいう国は国家を挙げて何が何でもやり抜くことであろう。但し日本から観光客として行く気はない。食べ物もそうだがとても信用に足る国とは思えない。日本企業のお客としては良いのだが一緒に何かしようという相手ではない。ミャンマーの暴風被害もそうだがやはり後進新興国には充分注意して投資しなければならないということを改めて思い起こさせてくれた。投資先として後進国は確かに成長力が魅力である。しかし成長にはリスクが付き物である。分かってはいるけれどこうして問題が起きると改めて見直す機会にはなる。

 今日は終値で少し下げたが心配な向きがドン詰まりで売ったのかもしれない。今週は責めてTOPIX1,400ポイントを確保してくれと願うのみである。

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May 14, 2008

年金生活の株三昧-083

◆モノの価格は需要と供給◆

 今日も午後になって上げ幅拡大したのだが依然として確たる原因は分からない。現実が先にあって後から講釈をつけるのがまあ一般の株式市場の見方ということである。理屈抜きで殆どの投資家は下げるよりは上げた方が嬉しいのである。と云うのも個人投資家は所詮コバンザメのように大きな動きに喰っついてお零れを貰うわけである。かと言って別に此れが悪いというのではない。タダふとした時に侘しい気分になるだけのことである。儲けるためには此れくらいの屈辱に耐えなければならない。

 さて物価の上昇が著しい。しかしモノが何であろうと価格というのは納まるところに納まるのが自由経済の優れたメカニズムである。ただ過渡的には思惑が入ったり軋轢が生じたりはする。しかし何でもそうだが変化する時に少々の軋轢があるのは当然で人間関係でさえそうである。モノの価格が上がればヒトは誰もそれを敢えて求めようとしなくなる。代替物に移る。或は使わなくなる。原油が高くなれば何れ代替燃料に移る。穀物が高くなれば日本の米が見直されるということである。日本人は相当贅沢をして居るので少しは痛い目に遭ったほうが先行きのためであろう。

 ところで企業にとって各種の原材料価格の上昇は経営を難しくしている。これからの勝負は価格を上げられるかどうかにかかっている。つまり値上げ力といったような力が必要でこの辺から企業格差が付いて行く。此処に至ると企業の本来的な存在意義が問われるのでこの難関を突破できなければ最早存在価値の無い企業になってしまう。その企業が必要不可欠であれば満額は無理としても合理的な値上げは顧客に認めて貰えるはずである。それで通らなければその際店仕舞いということである。経営者は販売価格で顧客と戦い、賃金で従業員と戦うわけである。此れが愈々シビアになって来る。

 こうした状況を見ると鉄鋼、石油、食品・・等の値上げ待機銘柄の選別には企業経営力を良く分析する必要がある。メーカーでは更に高くなった原材料を製品価格に織り込めるのかどうかを企業の体質と見比べて投資先を選ばなければならないということである。ここでも国内銘柄よりは国際銘柄の方が資材値上げ回避のやり方において選択肢が多いことが知れる。

 また別の観点からは原材料の元となる資源そのものの銘柄も押さえとして考えておきたい。それらもひと頃より下げて来ているのが救いである。

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May 13, 2008

年金生活の株三昧-082

◆上場企業にも格差◆

 午後になって急に上げ出したが理由は釈然としない。今は外部要因に動かされているので米国、アジアの動向如何というところである。日本に金融市場を動かす力は無い。日本国内の景気を云々するよりも世界経済がどうなるのかということがより重要なのである。先行きが見えない現今の経済は国際多国籍企業の動きに頼るしかない。世界的規模であればそれだけ浮き沈みをヘッジ出来るという訳である。NYダウ銘柄、日本のコア30銘柄は殆ど世界経済の動きに連動している。米国内、日本国内の景気が弱くてもBRICs、中近東、アジア、アフリカ・・が良ければ業績もそんなに落ち込むことはないと見ておきたい。

 さて此のところの業績発表だが反応は様々である。此処で気を付けておきたいのは業績見通しである。先のことは分からないといえばそれまでだが、だからこそ先行きの見方に注目しておきたい。詰まり楽観的に見て後々下方修正をする企業と厳しい見方をしておきながら後に上方修正する企業の見分けである。これは長期的に見ていると企業ごとに癖があってトコトン保守的に見る企業、思い込み先行で楽観的に見る企業がある。これが面白い。企業の体質とはそんなもので業績の公表の中身は実は似て非なるものなのである。この辺を翼々見極めないと飛んだ失敗をする。

 言っておくが企業というものは法的、形式的には同じものであるが中身は全くの別物だということである。近所の商店の法人成り企業も会社、トヨタも同じ会社なのである。上場企業と雖もピンからキリで、此れを同じ組織体と思ってはならない。序に言えば国際優良企業と新興企業では投資先として全く別物と考えなければならないということである。

 優良企業の保守的な見通しと新興市場企業の見通しとは月とスッポンのようなものと考えておきたい。前者は期中に何があろうと早め早めに公表するし、後者は決算のドン詰まりに来てやおら大幅な下方修正をするというのがお決まりのパターンなのである。此れで随分痛い目に会わされた投資家が多いのであった。

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May 12, 2008

年金生活の株三昧-081

◆情報は生もの、賞味期限内で調理を◆

 先週は思った以上に下げた。今日も前場は芳しくなかったが後場に少し気を取り直して来たようである。どっちにしても未だ先行きの見通しに確信が持てないので暫くウロウロするのは覚悟しなければならない。今週辺りの日本企業の決算状況、米国の幾つかの指標を見極めてからのやおらの動きになるであろう。只しかし個人投資家は其処から動いたのでは遅きに失する。此処が難しいところで限られた情報で先回りするリスクは何時も付き纏うのである。

 しかしもうこれ以上の悪材料は出ないのだ、と決め込んで安値を拾う覚悟が無いと儲けることは出来ない。儲けはいつもリスクと隣り合わせなのである。がしかし今回の底値判断は如何やら信用して良さそうである。米国も景気後退は何としても避けるであろうし、世界経済が後退する可能性も少ない。であれば日本の国際型企業もソコソコの成長はする筈である。

 問題なのは資源の価格高騰に伴う物価の上昇である。これは少し厄介である。インフレ傾向は避けられそうに無い。此れも考えようで、インフレになるくらい経済活動が活発なのだということではあるが、金利の上昇があると一筋縄では行かなくなる。

 こう考えてくると愈々先行きが分からなくなる、此れが個人投資家の弱いところである。限られた情報の中で判断するのは至難の業だし、りとて自分で確かめるわけにも行かない。出来ることは何か。

素人の個人投資家にも出来ることはある。詰まりは身近な地べたの情報を自分の目で確かめれば良いのである。事実を確認し、自分で分析思考し見えてくるものを自分で判断する。身近な地べたの情報は周りに幾らも見える。友達や近所の噂、スーパー百貨店での買い物、インターネット他のマスコミ、自分の仕事を通じての情報と気をつけていれば独自の情報は入手出来る。この情報は他の誰とも違う貴重な判断材料になる。最初は自信の無い情報収集であっても回を重ねる毎に正確迅速安価な収集になるのである。ホンの少しの努力で儲けは違って来る。

政府や調査機関から出る報告の類は素人の個人投資家にとっては其の儘では使い物にならない。鵜呑みにして動こうとしたら全くと言って良いほど役に立たない。情報はまだ誰も気にしていない事実から判断するのが最も成果がある。

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