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March 16, 2008 - March 22, 2008

年金生活の株三昧-050

◆右を見ても左を見ても◆

 近頃の相場では毎日見るのが億劫になる。どうせ数ヶ月は二進も三進も行かない日が続くのである。それにしても金融問題、殊の外重症であった。大凡のことは分かって来たがここから何が出ても可笑しくない時代だけに未だ予断を許さない。びっくり箱を開けるようなぞくぞくした期待はあるものの怖いもの見たさの心境にはなれない。

 金融の、正確には金融工学の進歩で金融自体が何者か分からなくなって来ている。人間が作ったものが人間に分からなくなって来たということである。素人投資家には尚のことである。手を出しようもない。今の相場は機関投資家だけが売買している様子である。個人投資家にはイマイチ不可解な相場になっている。来週は配当権利確定の期日が来る。今更動く気はしない。粛々と配当金を受け取って後のことは後で考えることとしよう。

 愈々日銀総裁の人選が始まり、税制も決着が近づいた。どちらも今となっては材料にはならない。何のインパクトも無い。種明かしの見えたマジックを見せられているような白けた風情である。

 信用問題にしろ原油高、ドル安・円高にしろ今は良い材料が無い。だから下げている。問題が煮詰まらない。決着が付かない以上株価は悪材料と見る。しかし此れも一時で何らかの政策が出れば一気に戻すこともある。それが何時頃になるかを見通す眼力が勝ち負けの差になる。何処で動くか、早めに手を打つには何時が良いか、此れを見逃さないようにしなければいけない。長期投資であれば焦ることはない。短期に儲けようという資金だけは機を見るに敏でなければ勤まらない。

 株式投資の醍醐味は安く買って高く売ること。しかし安く買うには虎穴に入らないと叶わない。個々の銘柄には何の罪も無いのに市場全体の需給や直接関係のない材料に振り回されている時こそ物色の絶好のタイミングといえる。理不尽にも下げさせられている銘柄は随分ある。これを仕込めば100発100中ではなかろうか。ああ涎が止まらない。

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年金生活の株三昧-049

◆愈々佳境に入る◆

 今週の前半は浮き沈みの激しい相場であった。こんなことが暫く続くのであろうが何が出て来ても驚くことはない。信用問題がどうなろうと為替が如何動こうと世界経済は破滅することは無い。暫くすればまた元の木阿弥状態で何も無かったように時代は流れて行くのである。長期投資さえ心掛けておれば何も騒ぐことはない。短期の値幅取りだけを追いかけている投資資金には厳しいお仕置きがあるのみだ。

 日々の変化だけに追いかけられていると碌なことは無い。日銀総裁の空席も何も案ずることはないのに政治的思惑から騒ぎ立てている。市場も別に気にしないはずである。それよりも米国発金融不安問題のほうが余程重要である。日本の金融は今全く問題ない。福井総裁で由としてやれて来たのだから誰にでも出来るということである。

 心配するなら政治の無策を反省すべきである。財界も空白は体外的な信用にかかわるとか言っているが元々信用を失っているのが今の日本経済である。余計なことを言う必要はない。米国の財務当局も総裁人事を心配しているようだが言えた義理か、である。心配するなら自分の尻を自分で拭ことを考えるべきである。

 投資家は短期的には日本国内経済の先行きを心配しなければならない。政府もやっと今頃になって申し訳のように下方修正して来た。半年以上遅れている。政府の報告など今は信用している人は居ないと思うがそれでも恥を知れというべきである。

 国内銘柄を選別するに当っては余程注意して投資しなければならない。今の経済政策では間違いなく日本経済は後退して行く。景気は良くならない。政府の姿勢もねじれ国会を運営するに無策を以ってしている。まだ置かれた立場の変化に行動が対応していない。

 要するに何ごとによらず空前の出来事などと特別扱いするのは止めるべきで、これからは嘗て無かったことが次々に起こることを覚悟しなければならないのである。嘗てあったことの繰り返しには強い官僚政治が疾っくに変わっていなければならないのに依然として昔からのやり方を踏襲していることが最大の悲観材料である。変化しないどころか変化する必要はないと思い込んでいる日本のリーダーたちが未だ大手を振って闊歩しているのである。

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年金生活の株三昧-048

◆42.195キロまであと2キロ余りだ◆

 久々に未知のゾーンへ突入したようだ。ここまで来ると最早慌てようもない。悪く見れば底無しの沼に落ち込んだとも言えるが逆にここまで来ると一企業ベースではもうどうにも止まらない、当局にお出まし願わないとのっぴきならぬことになりそうである。此れは悪いことではない。ここまで来れば後一歩で対策が打たれ金融不安も徐々に治まって行く兆しである。ここ一、二週間が勝負で投資家はめったに無い金融市場の落ち込みと回復をジックリ見ておきたい。

 今更売った買ったの段階ではない。どちらに動いても碌なことは無さそうだ。今は個人投資家が四の五の言う時ではない。静かに眺めていることが利巧なのである。タダ一つ大事なことは決して弱気になってはいけないということくらいなものである。今は誰もが先行きに狼狽して居る。もう株価は戻らないのではないかとさえ思われてくる。正念場である。気分が乗らない投資家は一旦手を引くことも一つの方法ではあるがここまで来るとその手ももう手遅れでいっそのこと放っておく方が正解に近いであろう。

 こうなってみると何を言っても説得力に欠けるが、米国中心に何らかの対策が出れば市場は落ち着きを取り戻し、ドル安にも反動があると見ている。原油も行くところまで行けば反落するに違いない。一方通行というのは有り得ない。

 日本の政府もこれで頼みの輸出企業業績が低迷し、連れて税収も減少すると今更ながらにわが身の無策を反省することになる。がそれはもう手遅れということである。年金資金運用も低調になる。財政は益々苦しくなる。予算の配分にばかり熱中する余り税収を伸ばすことを考えないのは人口減少の我が国にとって由々しきことだということに未だ気付いていないのである。出でよ憂国の政治家・・、此れは無理なようだ。

 喉から手が出る格安銘柄がゴマンとあるのだが今更追加投資までする気にはなれない。ストレスが溜まる前に暫く、そう1ヶ月くらいは相場から遠のきたい。それも投資術の一つである。

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