年金生活の株三昧-083
◆モノの価格は需要と供給◆
今日も午後になって上げ幅拡大したのだが依然として確たる原因は分からない。現実が先にあって後から講釈をつけるのがまあ一般の株式市場の見方ということである。理屈抜きで殆どの投資家は下げるよりは上げた方が嬉しいのである。と云うのも個人投資家は所詮コバンザメのように大きな動きに喰っついてお零れを貰うわけである。かと言って別に此れが悪いというのではない。タダふとした時に侘しい気分になるだけのことである。儲けるためには此れくらいの屈辱に耐えなければならない。
さて物価の上昇が著しい。しかしモノが何であろうと価格というのは納まるところに納まるのが自由経済の優れたメカニズムである。ただ過渡的には思惑が入ったり軋轢が生じたりはする。しかし何でもそうだが変化する時に少々の軋轢があるのは当然で人間関係でさえそうである。モノの価格が上がればヒトは誰もそれを敢えて求めようとしなくなる。代替物に移る。或は使わなくなる。原油が高くなれば何れ代替燃料に移る。穀物が高くなれば日本の米が見直されるということである。日本人は相当贅沢をして居るので少しは痛い目に遭ったほうが先行きのためであろう。
ところで企業にとって各種の原材料価格の上昇は経営を難しくしている。これからの勝負は価格を上げられるかどうかにかかっている。つまり値上げ力といったような力が必要でこの辺から企業格差が付いて行く。此処に至ると企業の本来的な存在意義が問われるのでこの難関を突破できなければ最早存在価値の無い企業になってしまう。その企業が必要不可欠であれば満額は無理としても合理的な値上げは顧客に認めて貰えるはずである。それで通らなければその際店仕舞いということである。経営者は販売価格で顧客と戦い、賃金で従業員と戦うわけである。此れが愈々シビアになって来る。
こうした状況を見ると鉄鋼、石油、食品・・等の値上げ待機銘柄の選別には企業経営力を良く分析する必要がある。メーカーでは更に高くなった原材料を製品価格に織り込めるのかどうかを企業の体質と見比べて投資先を選ばなければならないということである。ここでも国内銘柄よりは国際銘柄の方が資材値上げ回避のやり方において選択肢が多いことが知れる。
また別の観点からは原材料の元となる資源そのものの銘柄も押さえとして考えておきたい。それらもひと頃より下げて来ているのが救いである。
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