年金生活の株三昧-080
◆日中の暑さ、夜明けの冷気◆
株価は一服ということだが少し上げ、そして弱気になり、また時を置いて上げる、とこういう動きは未だ本格的な上昇を信じていない投資家が多いということである。これは止むを得ない。散々低迷したのであるからこの際は下げのエネルギーはトコトン吐きだして貰いたい。もう後戻りは無いと思うが懸案は原油の高騰である。こればかりは投機筋の売買とは言っても実経済にとってはそれどころではない。しかし此れも時が来れば納まるところに収まるに違いない。タダそれが相当高いところに留まることを充分警戒しなければならない。原油は高いものと割り切ってそれを回避する方法を考えておく必要はある。要するに資源と名のつくものは需要と供給によって決るのであるから新興国の経済発展があれば上がるのはごく当然のことである。省資源、代替資源、でなければ資源を使わない処方を考えるしかないという訳である。これからのことを考えると国際的規模での資源獲得競争は更に熾烈になる可能性が高い。
コストダウン余地は狭まって来ている。値上げが何処まで浸透するのか、此れが企業の死命を決するということである。厭な世の中になったというべきなのか、世の中の移ろいとはそんなものだと達観するかはこれからの経営に大変な影響を及ぼすのである。前を向くしかあるまい。
トヨタの決算報告と今期の見通しは中々参考になる。兎に角日本一の優良企業の云うことは謙虚に聞いておかなければならない。一介の市井の投資家にとっても企業経営、銘柄選びには大いに学ぶべき要素を含んでいる。何といっても減益予想、最低限の利益予想を冷静に述べる経営者の余裕は投資家に、少なくとも長期持続投資家には安心感を与える。これ以上悪くなることは無い、良くなる可能性は多分にあると思わせるものを持っている。今が買い時であるかもしれない。株式投資とはこうやるものだと思わずには居られない。
株式投資にもファッション性が必要である。どうもこの頃は見っとも無い、カッコ悪い銘柄が闊歩している。特に新興市場銘柄に多い。利益予想をいとも簡単に大幅減益、果ては大赤字などという銘柄が結構ある。ささやかな個人投資家にとってはたまったものではない。そこへ行くと現今の決算発表で先行きの見通しを慎重に出しているトヨタ・・のような優良銘柄は買い時と言わざるを得ないのだ。臆病者の売りに耐えつつ下値に甘んじている国際優良銘柄こそ、である。米国の信用不安も目処が付いたようだしファンダメンタルズは回復するに違いない。
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